ようこそ。睡眠不足なプログラマのチラ裏です。

アジャイルアライアンス宣言その1 プロジェクト成功の鍵は第一に「人」である

アジャイルアライアンス宣言


・プロセスやツールよりも、人と人同士の交流を
・包括的なドキュメントよりも、動作するソフトウェアを
・契約上の交渉よりも、顧客とのコラボレーションを
・計画に従うことよりも、変化に対応することを


アジャイルアライアンス宣言」とは、2001年初頭に、業界のエキスパート集団である「アジャイルアライアンス(Agile Aliance)」が
急速に変化してゆくソフトウェア業界の中、開発チームが「あらゆる変化」に対して、
より迅速で且つ的確に対応してゆくために、まとめた「価値と原則」である。


プロセスやツールよりも、人と人同士の交流を重視する

アジャイルアライアンス宣言において、プロジェクトの成功の鍵を握る最も重要な要素は「人」である。
なぜなら、どんなに優れたプロセスやツールを使って開発をしても、
開発チームに優秀な人材がいなければ、プロジェクトは失敗を免れない。
また、どんなに優秀な人材が揃っていたとしても、
仲間同士が互いに協調し合って仕事をしていなければ、大きな成果や成功を得ることはできない。


「人」を集めること。「人」と「人」が協調し合うこと。
「人」を育てること。「人」が成長すること。
それらが交わり重なり合い、はじめてプロジェクトは成功に導かれる。


優秀なプログラマは優秀な人材か?
優秀なプログラマが「優秀な人材」であるとは限らない。*1


なぜなら、「優秀な人材」とは、コミュニケーション能力に優れていることが条件とされるからである。
プログラミング能力としては平均的な能力しかもっていなとしても、他人と協調してうまくやっていく能力さえあれば、
その人材は「優秀な人材」の要素を持っていると言えるだろう。仲間とうまくコミュニケーションをとる能力は、
純粋なプログラミング能力よりも、より重要視されるべきである。
さらに「優秀な人材」は、常に「向上心」や「上昇志向」を持っている。
個人々々がそういった心構えを持ち、互いにコミュニケーションを取り合って協調し合うことで、
相互に刺激しあって「人」は成長してゆく。「人」の成長は、プロジェクトを成功に導く大きな原動力となる。


開発環境よりも開発チーム
開発環境を整えることよりも、開発チームを形成することの方がずっと重要である。


先に開発環境を構築しておけば、開発チームは自然にできあがるものだと
勘違いしているマネージャがよくいるが、決してそのようなことはない。
まず開発チームを作ることが先決で、必要な開発環境はその出来上がったチーム自身に構築させるべきである。
よい開発チームは、開発環境を構築するのが上手い。

*1:たとえ「優秀な人材」ではないとしても、優秀なプログラマが必要とされるのもまた事実。