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鴨長明「方丈記」の一節

人を頼めば、身、他の有(いう)なり。
人をはぐくめば、心恩愛につかはる。
世にしたがへば、身苦し。
したがはねば、狂せるに似たり。
いづれの所をしめて、いかなるわざをしてか、
しばしも此の身を宿し、たまゆらも心をやすむべき。


>口語訳
他人を頼りにすると、自分の身は他人の所有物となり、
人の世話をすると、愛情を注ぐのに気苦労する。
世間の習慣に従うと、身が窮屈になる。
従わないと、気が狂っていると見られてしまう。
いったい、どんな場所に住んで、どんな仕事をしたら、
少しの間でもこの身を安住させ、心休めることができるのだろうか。


※「方丈記」は、鴨長明によって書かれた中世文学の代表的な随筆。